少し歩いただけで汗をかき、体力を奪われるこの季節。食欲も無くなってしまったりしますよね。気づけば今日も、のどごしの良い冷たいそうめん・・・なんて日々を送っていませんか?そも美味しいですが、栄養は偏り抵抗力も落ちてしまいます。
そんなときに子供が保育園で夏風邪の一種であるヘルパンギーナをもらってきた!なんてことになると、弱っている大人の体にもぐいぐいとウイルスは入り込んできます。
通常の風邪とは比べ物にならないくらいの喉の痛みがその特徴のひとつですが、痛みを和らげる方法はあるのでしょうか?
大人がかかる原因は?
乳幼児がかかると言われているヘルパンギーナですが、なぜ大人にも感染してしまうのでしょうか?
主な感染ルートはやはり、子供からの二次感染です。
圧倒的に飛沫からの感染が多くなっているので、看病している中で、子供が咳やくしゃみをした場合には注意が必要です。マスクをして過ごすようにした方が安全でしょう。
しかしヘルパンギーナ自体の症状としては、鼻水や咳といった症状はほとんどみられません。感染している子供が顔を拭いたタオルなどを共有して使った場合、感染してしまうこともあります。
このウイルスは症状が治まってからも完全に体から排出されるのに1ヶ月程度かかってしまうので、感染源は我が子だけではありません。ショッピングモールなどの公衆のトイレでうつってしまう可能性も考えられますし、発症前のウイルスが潜伏している期間にママ友や同僚などから感染する場合もあります。
しっかり食べて体に栄養を送っておくことや、手洗いうがいでウイルスを寄せ付けないようにしておきましょう。
※子供からの二次感染についてはヘルパンギーナはどうやって大人に感染するの?でも詳しく紹介しています。
喉の痛みを増幅させないために
「喉どころじゃなく、口中が痛くなる!」との体験談もあるようです。どうにか痛みを抑える術はないものか調べてみました。
痛みを「和らげる」には、やはり病院で鎮痛剤を処方してもらうのが一番なようですが、「増幅させない」ようにするには、出来ることがあります。
口内炎も表面の膜が破れジュクジュクとした状態は、しみて痛いですよね。同様にヘルパンギーナで出来る水疱も、破れてしまうと痛みが増します。破れてしまわないように、うがいをするようにしましょう。
※関連記事:写真で見るヘルパンギーナの症状
その水疱にさらにばい菌が入ってしまうと治りが遅くなってしまいますから、清潔にしておくことが大切ですよ。
そして、栄養を摂ることも重要になってきます。感染したということは体の免疫・抵抗力が下がっている証拠でもあります。そして喉も皮膚ですから、摂取する栄養によってコンディションは変わってきます。
特にビタミンB2は皮膚に良いとされているので、積極的に摂取するようにしましょう。ビタミンB2は鶏レバーやたまご、牛乳や納豆にも多く含まれます。とはいえ固形物を飲み込むのは辛い状態のため、冷ましたスープなどから摂りいれるようにしてみてくださいね。
手足口病と似ている?
こちらもよく耳にする病名ですね。報告されている患者のうち実に9割が5歳以下の乳幼児だそうです。ヘルパンギーナよりも圧倒的に大人への感染率が低くなっています。
その名の通り、手や足、そして口に水疱のような発疹が出来るのが特徴です。発熱することもありますが、微熱でおさまるケースがほとんどです。
対してヘルパンギーナでは、手や足に発疹が出ることはありませんし、38度以上の高熱が出るのが特徴です。
ちなみに手足口病の発疹は、口以外は痛くもかゆくもないことが多いのだそう。口はヘルパンギーナ同様に炎症を起こし、食べ物飲み物を飲み込めなくなってしまうこともあります。どちらの病気でも、脱水症状に充分気を付ける必要がありますね。
※手足口病については以下の記事で紹介しています。
まとめ
子供がかかった場合、看病する人だけでなく、同じ家で過ごしている家族には感染の可能性がありますので、ずっと接しているわけではなくてもしっかりと予防するようにしてください。
熱を出してヘロヘロの状態の時に、何よりの栄養源である食事が摂れなくなってしまうのは、精神的にも参ってしまいますよね。食べられるもので栄養を補給し、そして口の中を清潔に保ち、余計に悪くなってしまわないようにしたいですね。