夏が近づくにつれ、テレビなどで手足口病が流行のニュースをよく目にします。そのニュースのほとんどが、保育園などに通う小さな乳幼児が感染したというものです。
大人が手足口病にかかったというのは、あまり聞いたことがないと思います。大人はどのくらいの確率でうつるのか、またどんな人がうつりやすいのか紹介します。
感染率はわずか!大人の手足口病の感染率
一般的に手足口病の感染者の90%以上は5歳未満の乳幼児だと言われています。
それに比べ、大人の手足口病の感染率は0.6%なんです。
感染率は0.6%ととても低いのですが、ウイルスの感染症なので、絶対にかからないってことはないようです。
なぜ大人にうつるの?感染経路は?
大人の手足口病は、子供よりも重症化しやすいと言われています。
なぜ大人にうつってしまうのでしょうか。
それは、大人の人でも疲れが溜まっていたり、他の体調不良で抵抗力が落ちてしまっていると、うつってしまうようです。
手足口病のその感染経路は3種類あります。
まずは接触感染です。
患部に触ってしまったりと、直接ウイルスを触れてしまった場合に感染します。
次に飛沫感染です。
飛沫感染はウイルスを持っている人の咳やくしゃみで感染します。
最後に糞口感染です。
文字通り、ウイルスを持っている人のうんちなどの排泄物を介して感染します。
大人の手足口病は、糞口感染がほとんどと言われています。
そのため、小さい子供のオムツ交換をしている大人がかかってしまうことが多いようですね。
大人の手足口病は他の人にもうつる?
子供から大人にうつることは分かりましたが、大人から大人にうつるってことはあるのでしょうか。
結果から言うと、大人から大人に手足口病はうつることはあります。
手足口病になったからといって、会社側から出勤停止にされることはほとんどならない病気です。そして、手足口病には残念ながら特効薬や特別な治療法というのはありません。
手足口病はウイルスの感染症なので、免疫を持っていない人に感染する可能性があります。
飛沫感染することもありますので、職場には必ずマスクを着用して、他の方へ感染しなように対策をしましょう。
手足口病に感染しないための予防方法
大人が感染して苦しまないために、手足口病を予防する方法を紹介します。
小さい子供がいる家庭ではオムツ交換が毎日あると思います。
手足口病に感染した子供は1カ月ぐらいはウイルスを体内に溜めておいて、うんちなどの排泄物で2~4週間かけてウイルスを排出します。
手足口病に子供がかかってしまったら、1カ月はオムツ交換に注意しましょう。
具体的には、ビニール手袋を使用して、直接便に触れないようにしましょう。
交換したオムツは新聞紙に包み、さらにビニール袋にいれ、硬く結んでから捨てましょう。
その後、石鹸で手を良く洗ったり、うがいをしましょう。
職場などでは、飛沫感染を防ぐためにマスクを使用しましょう。
マスクは電車、バスの中などの子供と接触する事がある場所でも有効的です。
※手足口病に関しては以下でも紹介しています。