ここ近年増加しているヘルパンギーナ。
2016年は、患者数が前の年の倍に上ったそうで、今年も充分な注意が必要とされています。
しかし、学生時代、友達がヘルパンギーナで休んでいた記憶ってありますか?
ほとんどの人がないと思います。私自身も聞いたことがありません。
というのも、主に5歳以下のかかる夏風邪なのです。
自分やまわりで経験のない病気に我が子がかかっても、うまく気が付けるか、どう対処したらよいのか、心配ですよね。
今回は、症状を写真付きでご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※喉の発疹の画像になりますので、苦手な方は注意してください!
ヘルパンギーナの原因
「エンテロウイルス」というウイルスがヘルパンギーナを引き起こします。
このウイルスは、日本国内では暖かくなってくる5月頃からみられ、6~7月にかけてピークをむかえ、翌8月頃からは減少し10月にはほとんどみられなくなっていきます。
恐ろしいことにこの「エンテロウイルス」、数種類あるウイルスなので、一度その免疫が出来ても、ほかの種類に感染してしまうこともあるのです。
つまり、一度かかったから免疫が出来てもう安心・・・とはならず、なんと同シーズンに2回かかってしまう場合もあるのです。
幼稚園、保育園で広がった場合でも違う種類のウイルスで発症しているかもしれないので、一度かかっていたとしても気が抜けません。手洗いうがいなど、基本的な予防に努めましょう。
また、決して乳幼児だけのものではなく、大人にも感染することがあります。大人が感染すると重症化することもありますから、親子できちんと対策をしていきましょうね。
※ヘルパンギーナの症状については、ヘルパンギーナの症状とは?でも詳しく紹介しています。
写真で見るその症状
感染するとどのような状態になるのか、早速みてみましょう。
実際ヘルパンギーナに感染している喉の様子です。
出典:町医者の家庭の医学
奥にポツポツと白い発疹があるのがわかりますね。
口内炎が出来ることもありますが、ヘルパンギーナの場合は唇の内側だけに出来るということはないようで、写真のように喉に症状が出ます。
唇にひとつ口内炎が出来ただけでも痛くて食事に困るのに、喉にこんなにたくさん出来てしまったら食べ物や飲み物を拒否してしまう気持ちもわかる気がしますね・・・。
出典:町医者の家庭の医学
こちらも少し見えづらいですが、口蓋垂いわゆる、のどちんこの脇に発疹が出来ているのが見えます。この喉の痛みも4日以内におさまることがほとんどだそうです。
出典:町医者の家庭の医学
このように赤く見える場合もあるようですので、自己判断は禁物です。
1歳~2歳に多くみられる病気ですから、小さい子供に写真のような大きな口を開けて確認するのは難しいと思います。
高熱と飲み込みづらさがある場合はヘルパンギーナを疑い、すぐにかかりつけ医に診てもらうようにしましょう。必要に応じて解熱鎮痛剤を処方してもらえるので、痛みもやわらぎ食事も進んで出来るようになるかもしれません。1日でも早い回復のためには栄養を摂ることはとても大切です。
まとめ
今は消毒用アルコールジェルをバッグやベビーカーに付けている人もよく見かけますよね。
神経質になりすぎると逆に体を壊してしまいそうですが、電車の手すりや吊革、スーパーのカート・・・至るところにウイルスは潜んでいます。
自分からの感染を防ぐためにも、こまめに手洗い、そしてうがいをするようにしましょうね。
何より夏の暑さに負けないように、普段からしっかりと栄養を摂って、免疫力を高めておくことが大切です。
※ヘルパンギーナに関しては以下の記事でも紹介しています。