子供が産まれてから初めて耳にした「ヘルパンギーナ」。
乳幼児だけの病気かと思いきや大人にも感染してしまうというのだから、看病中も気が抜けません。どの家庭も似たようなものかと思いますが、我が家では母である私が感染してしまうと、看病してくれる人はもちろんいません。それどころか、家族の食事すらままならなくなってしまうでしょう。
とはいえ、気を付けているつもりでも、かかってしまったりするものですよね。
かかってしまったものは仕方ない!どのように対処し、治療を進めていくのか、知識を身につけておいて、いざというときの参考にしてくださいね。
ヘルパンギーナに感染したら?特効薬はある?
ご存知のように、ヘルパンギーナでは喉に発疹と、強い痛みが出ます。大人に感染した場合は、高熱よりも先にこの発疹と痛みが出ることがあります。
白い水疱のような発疹が現れているのがわかりますね。熱でのふらつきなどの症状よりも、食事が摂れないことも含め、この喉の痛みの方が辛いようです。
※ヘルパンギーナの症状については、ヘルパンギーナの症状とは?で詳しく紹介しています。
ヘルパンギーナはウイルス性、つまり周囲の人にうつしてしまうものなので、どうしても外出する際にはマスクの着用が必須です。子供の場合は保育園や幼稚園、大人も会社やパートは休むようにしましょう。家でのタオルの使いまわしや、一緒のお風呂も避けた方が二次感染を防げます。
そうした自宅での感染に注意を払いつつ、病院へ行くことをオススメします。
しかし、ヘルパンギーナの特効薬というものはありません。ほとんどの場合、解熱鎮痛剤の処方となります。すぐに治るということではありませんが、市販のものより効き目が強く、楽になるでしょう。
後に記述しますが、大人の場合は重篤化し合併症を併発してしまうこともあるので、出来るだけ診察を受けるようにしてくださいね。
どういう治療をするの?
治療は対症療法、つまり出ている症状を抑える治療が行われます。自宅で出来ることも多くありますから、ぜひ試してみてください。
高熱には
ヘルパンギーナの症状の特徴である高熱。時には40℃まであがってしまうこともあります。
そんなときには、解熱剤やひんやりとした額に貼るシートなどで熱を和らげましょう。また、多く発汗する上に、喉の痛みで食べ物を受け付けないこともあるので、せめて脱水症状を防ぐために水分補給をこまめにするようにしましょう。
喉の痛みには
画像のような発疹が喉に現れ、これが強い痛みを伴います。
口の中を清潔に保ち、刺激のあるものを含まないようにしましょう。ぐったりとしていると体が糖分を欲することもあるかと思いますが、果物のジュースなどは発疹を刺激し、激痛が走るので注意が必要です。またあつい飲み物ではなく、よく冷ましたもののほうが喉を通りやすいので、冷たいスープやイオン飲料などで栄養、そして水分を補うようにしてください。
ちなみにこちらは唇に口内炎が出来ていますが、これはヘルパンギーナの症状ではありません。こういった口内炎が手前の方に出来る場合は単なる口内炎かヘルペス、またはほかの箇所をみ
て手足口病といった別の病気の可能性があります。
※ヘルパンギーナの予防法については、ヘルパンギーナに効く薬はあるの?で紹介しています。
危険な合併症に注意!
多くが発熱と喉の炎症のみで治っていきますが、ごく稀に重篤化し合併症を引き起こすことがあります。
ひとつは「無菌性髄膜炎」。
頭痛や吐き気、顎の後ろに痛みの出る病気です。1時間に5回以上嘔吐するようなことがあればすぐに病院へ行くようにしてください。
そして「急性心筋炎」。
ヘルパンギーナのウイルスで起こることは稀ですが、血液が体全体に流れなくなってしまう恐ろしい病気です。熱が高くなると心拍数があがるのが通常ですが、それがあまりにも遅かったり、血圧の低下、顔色の悪化などの症状が出たら病院へ行きましょう。
さらには「熱性けいれん」を起こしてしまうこともあります。
これは乳幼児に多くみられますが、大人にもあり得ます。体が硬くなり手足が震え、白目をむいて呼びかけに反応できなくなったりします。しかしこれによる後遺症や死亡してしまうようなケースはほとんどありません。
まとめ
ヘルパンギーナについて、少し理解することが出来ましたか?
きちんと治療することで、必ず治る病気ですから、なるべく長引かないようにしっかりと対処したいですよね。
しかし自己判断によって重篤化してしまっては大変ですから、出来るだけ医師の指示を仰ぐようにしましょう。