生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクしか飲まないため、うんちは必然的に水っぽくなります。そのため下痢と判別するのが難しかったりします。
赤ちゃんが体調を崩しているかどうかは、赤ちゃんの機嫌、うんちの回数や色で判断ができます。
今回紹介する赤ちゃんのうんちの色の危険信号を把握し、赤ちゃんの健康管理に役立ててみて下さいね。
目次
赤ちゃんのうんちの色
母乳を飲んでいる場合とミルクを飲んでいる場合のうんちの違いや、病院を受診した方がよいうんちの色をご紹介します。
母乳とミルクのうんちの違い
母乳のうんち
出典:https://ameblo.jp/tomoko522/entry-11163722829.html
母乳の赤ちゃんはのうんちは基本黄色です。
腸内のビフィズス菌の関係で緑色のうんちになることもありますが、問題はありません。
甘酸っぱい臭いで、ペースト状。回数は多めです。
ミルクのうんち
出典:https://akoprairie.blog105.fc2.com/blog-entry-707.html
最近ではミルクの成分も母乳に近くなり、うんちの色にもそこまで違いが出なくなってきました。
黄色から緑色と、ミルクのメーカーや赤ちゃんの体質によっても変わってきます。
臭いはあまりなく、粘り気があります。回数は母乳と比べると少なめです。
心配のないうんちの色
うんちが緑色になる原因は、酸化によるものです。
母乳やミルクに含まれるビフィズス菌や乳酸菌が、うんちの酸化を促します。
また、うんちが腸の中で長くとどまっていると胆汁が酸化されて緑色になる場合もあります。
いずれにしろ、うんちが緑色をしていても心配はいりません。
普段黄色いうんちに見慣れているとびっくりしてしまうかもしてませんが、問題ないので安心してください。
病院を受診した方がよいうんちの色
以下のようなうんちの色が見られた場合には病院を受診しましょう。
腸重積症
出典:https://www.kisnet.or.jp/ogita/baby/contents07.html
腸重積症とは、腸の一部が同じ腸の中に入り込んでしまう病気です。
うんちに血液が混じるためイチゴジャムのような下痢がおこります。
この症状が出た場合には急いで病院を受診してください。
下痢のほかに、激しい腹痛や顔色が白い、機嫌が悪い、嘔吐などといった症状があります。
ウイルス感染
出典:https://www.oita-min.or.jp/shounika/index.htm
ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスに感染すると酸っぱい臭いのする黄白色の便が出ます。
下痢の他に、高熱が出ます。
二次感染を防ぐために十分注意が必要です。おむつ替えの後はしっかりと手洗いをしましょう。
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先天性胆道閉鎖症
出典:https://medicalnote.jp/contents/161028-002-IU
肝臓から腸に胆汁を送る管がふさがってしまうことにより、胆汁が肝臓にたまってしまう病気です。生まれつきの場合が多いですが、生まれてからふさがってしまう場合もあります。
症状としては、うんちの色がクリーム色から白色にかわります。色の変化が見られた場合にはすぐに病院を受診するようにしてください。
他には、母乳やミルクを噴水のように吐く場合にはこの病気の可能性があるので注意が必要です。
大腸菌による大腸炎
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サルモネラ菌やカンピロバクター病原性大腸菌、腸炎ビブリオによる食中毒が原因で血便が起こります。
腹痛や嘔吐、発熱もみられます。サルモネラ菌の場合は髄膜炎や骨隨縁、カンピロバクターの場合は手足のしびれや呼吸困難を起こす危険性もあります。
病原性大腸菌は鮮血便が見られることもあります。
下痢の時のケア
下痢の時にはうんちの回数が多く、おむつかぶれになることがあります。おむつかぶれになると赤ちゃんの機嫌も悪くなってしまいますので、しっかりとケアをして防ぎましょう。
座浴
お尻の汚れをサッときれいにしたら、洗面器などにぬるま湯をはってお尻を洗ってあげます。
シャワー
首が据わっていない赤ちゃんは難しいですが、お座りやタッチができるようになればシャワーで洗い流してあげます。
ぬるま湯をかける
ペットボトルや霧吹きなどで、おむつ替えの際にぬるま湯をかけて洗い流してあげます。
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まとめ
赤ちゃんのうんちは健康のバロメーターなので、いつもと少し色が違うだけでも心配になりますよね。
緑色の場合は問題ないですが、白色や赤色のうんちがみられた場合には病院をすぐに受診するようにしてください。
うんちのついたオムツを病院に一緒に持っていくと、分かりやすくて良いでしょう。
食中毒やウイルス性の場合に特に二次感染に気を付け、普段からおむつ替えの後にはしっかりと手洗いをするようにしましょう。