子供の熱には様々な原因があります。熱中症や軽い風邪でも熱が出ますよね。元々の体温も高いため、大人ではフラフラな体温でも元気に遊びまわっていたりすることもしばしば・・・。
遊びまわっているからといって油断は禁物。お友だちにうつしてしまう危険もありますし、鼻水や目やにを不衛生なままにしておくとさらに細菌や汚れが付着してしまうこともあります。
熱だけではなく、鼻水と目やにが出る場合には、どんな原因が考えられるのでしょうか。
熱の原因は?
生後半年から3歳くらいまでの子は、よく発熱します。保育園や幼稚園での呼び出しなんていうことも、よく耳にしますよね。
熱の原因はほとんどが病原体が侵入したことによる免疫反応。小さな体で、一生懸命ウイルスと戦っている証拠です。
熱が出た時の体のだるさや寒気なども辛いですが、熱自体には問題はなく、その原因や熱以外の症状が重要なポイントです。
突発性発疹や水疱瘡、はしかといった発疹を伴うもの、喉の痛み、下痢・腹痛を伴うもの、それぞれの症状によって処置の仕方は違いますし、潜伏期間や注意すべき点も異なってきますので、熱が出ているときは特にその他の症状を観察し医師に伝えられるようにしておきましょう。
熱と鼻水と目やに!何の病気?
熱以外にも鼻水、目やにが出ている場合、どんな病気が考えられるのでしょう。
特に、熱と目やには一見関係のなさそうなふたつの症状ですが、実は赤ちゃんや子供にとっては密接な関係にあります。
風邪
熱と目やにが同時に出ている状況で考えられるのはまず、通常の風邪。
といっても、熱が出ているから目やにが出るわけではなく、風邪をひいたときに出る鼻水がポイントです。
子供は大人よりも目と鼻の距離が近いことや、自分で鼻をかむことが上手に出来ないことなどから、鼻と目をつなぐ管に鼻水が溜まってしまったり、目の方に逆流するということが起こります。
そのため、目に入り込んだウイルスを排出しようと目やにが大量に出ることがあるのです。
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風邪というのは様々な種類のウイルスから起こるものなので、そのウイルスの種類によっては、いわゆる「風邪」の範囲でおさまらないものもあります。次のアデノウイルスもそのひとつです。
アデノウイルス感染症
「プール熱」という病名は聞いたことがあるかと思います。これはアデノウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症で、喉の粘膜に炎症を起こします。これだけ聞くと、目やにとは関連がなさそうですよね。
しかし、症状として目やにや充血、腹痛や頭痛も見られます。40度以上の高熱から症状が現れる場合も多く、これが5日ほど続くこともあります。
他にも、咳や痰、鼻水、鼻づまりなど一般的な風邪のような症状を伴う場合もあります。
このアデノウイルスは、プール熱だけではなく、「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎も引き起こします。これは目が真っ赤に充血し、目やにや涙が出るといった症状が見られます。さらにはまぶたが腫れることもありますが、熱を伴うことはありません。熱が出ていて、充血や目やにが出ている場合には、プール熱を疑いましょう。
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熱が長引く原因は?
先ほども述べたように、子供が熱を出すこと自体はよくあり、過剰に心配する必要はありません。しかし、熱が3日以上続く場合にはなんらかの病気が原因かも知れません。
2歳未満に比較的多くみられるのが突発性発疹。
4日程度の高熱の後に発疹が体中に出てくるのが特徴です。その発疹の不快感からグズってしまう子も多くいることからママたちの間では「不機嫌病」とも呼ばれています。
水疱瘡でも高熱が出ます。
高熱が出た時には、服を着た状態だけではなく全身の状態をチェックする必要がありますね。
原因不明とされている川崎病、肺炎でも熱が5日以上長引くことがあります。インフルエンザでは治療をしない場合には一週間近く高熱が続くこともあります。
3日以上の熱や、食欲がいつもより無い場合、少しでも発疹がある場合は迷わず病院を受診してください。
熱が出ている場合は激しく体力を消耗し、熱性けいれんを起こすこともありますから、すぐに子供の異変に気が付けるようにしましょう。
まとめ
熱が続いていても、すぐに脳に影響が出るわけではありませんが、放っておいて良いものでもありません。長引くことでずっと看病しているママも体力気力がすり減ってしまいます。
鼻水や目やにから家族に感染してしまうこともありますから、こまめにふき取り、清潔な状態を保つようにしましょうね。