子供が病気になると、仕事の調整をしながら子供の看病をしたりと、働くパパ・ママは普段以上に気力や体力を使いますよね。
さて、夏が近づき、手足口病が流行する時期がやってきました。
手足口病は、インフルエンザやプール熱のような登園停止の規定がありません。
※詳しくはこちらの記事をご参照ください。
→子供が手足口病になってしまった!保育園は行ける?~正しく手足口病を理解しよう!
しかし、明確な登園停止の規定がないからこそ、いつまで保育園を休ませればいいのか判断に困る病気です。
ここでは、手足口病にかかってから完治するまでの経過について理解を深めましょう。
目次
手足口病ってどうやってかかる?かかってからどれ位で症状がでる?
手足口病はエンテロウイルスというウイルスによる感染症です。
大体、くしゃみや咳などの飛沫を通して、感染すると言われています。3~7日間の潜伏期間を経て、症状が発症します。
その症状はその名の通り、手と足、口の中に水疱性の発疹が出ます。
手のひら、足の裏、口の中に、周りが赤く真ん中が白い、米粒くらいの大きさの水泡ができます。
しかし、最近では以前と比べて発疹のできる場所が広範囲になり、耳や足の甲、腕、太もも、お尻、背中まで広がることもあります
また、発熱を伴ったり、口の中の水泡が染みて、その痛みで食欲不振不振になることもあります。
熱は37~38℃くらいのケースが多く、発疹が出るまでは軽い風邪かな?と油断しがちです。
一般的に、熱は長くても2~3日で下がりますが、発疹は熱が出るのと同じ時期くらいから出始め、3~4日目にピークを迎えることが多いです。その後、1週間~10日間くらいかけて快方に向かっていきます。
また、感染したウイルスは便などから排出されると言われています。
我が家の娘が手足口病になった際も、発疹が治まってきた頃に下痢の症状が現れ、病院を受診したところ、手足口病の影響の下痢であるとの診断を受けました。
手足口病は見た目から想像するよりも軽い病気で特別な治療が必要ではないため、特効薬もありません。
感染した場合でも悪化することはあまりないため、経過を見ながらその時に応じた処置を行い、自然に治るのを根気よく待つのが最善の方法と言えます。
手足口病の感染を防ぐためには保育園は休ませるべき?
手足口病は感染症といえども、特に危険度の高い感染症という分類はされておらず、学校保健安全法においても登園停止の規定がされていない病気です。
手足口病は、発症から1週間足らずで軽快するにも関わらず、回復した後も2~4週間にわたって便の中にウイルスが排出される病気ですが、症状が治まってウイルスが完全に便から排出されるまでの間の約1ヵ月登園禁止にするのは現実的とは言えないですし、症状が出ている急性期を過ぎてしまえばウイルスの感染力も低下するため、長期間保育園を休むほどの合理性も認められないと考えられます。
また、登園停止などの措置をとる必要がない根本的な理由として、そもそも衛生観念が発達していない乳幼児間での感染を確実に防ぐのが困難なことも挙げられます。
総じて、手足口病は感染力はあるものの、重症化は稀で、熱も大して出ることはないなど、危険度の高くない感染症だからであると言えます。
あまり過敏になる必要はなく、手足口病に関しては「予防できればいいけど、防ぎきることはできない」というように現実的に考えることも大切かと思います。
保育園に行く前に心配なら受診をしよう
手足口病は、明確に治ったという基準がありません。
できればウイルスもすべて出し切り完全に治った状態で保育園に行かせたいと思うパパ・ママも多いでしょうが、発疹が治まるのを待っているだけでも2週間近くかかる場合もあります。
我が家の娘のように発疹が少なくなるとともに、下痢の症状が出てくる可能性もあります。そうなると保育園にはいつから行かせていいのか本当に分からなくなってしまいますよね。
基本的には発熱していたり、水泡(発疹)が酷く出ている間は、本人の体調を考えて登園を控え、症状が回復し機嫌も良くなったら登園するという方向性で良いでしょう。
心配な場合、病院を受診し、医師に指示を仰ぎましょう。
保育園とはきちんと事前に相談しよう
保育園に登園させる前にはもちろん、家でパパ・ママが子供の体調や様子をしっかり確認する必要があります。
まず熱が完全に下がっているのはもちろんのこと、手足口病の特徴でもある水泡性の発疹が乾ききっていてかさぶたのようになっているかどうかを確認します。
食欲があり、きちんと食事や水分補給ができているかも大事です。
また手足口病が大流行している場合は、その状況によっては保育園側から一定期間の登園自粛を要請されるケースもあります。
ですので、そういった場合には事前に保育園に相談し、園の判断に従うのが望ましいと言えるでしょう。