赤ちゃんは、鼻水を自分でうまくかむことが出来ないので、よく鼻水が垂れてしまいます。夏の時期は、外とお部屋の温度差で出てしまったりすることもありますね。
そんな時には「風邪をひいてしまったかな?」と心配になりますよね。咳が出ているときも、まずは風邪を疑うことがほとんどだと思います。
鼻水や咳とは違い、目やにが多く出ているときは目の病気を考えてしまいがちです。しかし、意外にも目やにが風邪の症状のひとつだということを知っていましたか?
赤ちゃんが風邪をひいたときに目やにが出る原因や、病院を受診する目安などをご紹介します。
風邪で目やにが多く出る原因は?
そもそも、目やにが出る原因としては、様々なものが挙げられます。
日常の中でお家に潜んでいるほこりや花粉でも目やには出ます。特に免疫力の低い赤ちゃんは少しの刺激や異物でも、それを排出しようと、目やにとなって分泌されます。
風邪の時に目やにが出る仕組みは、目と繋がっている鼻が関係しています。
風邪をひくと、ウイルスを外に出そうとして鼻水が出ますよね。赤ちゃんは自分で鼻水を吸ったり、ティッシュにかんだりすることが出来ないので、鼻が詰まってしまいがちです。
鼻が詰まってしまうと、目の汚れや老廃物が、目と鼻をつなぐ鼻涙管を通り抜けることができずにたまってしまい、目やにとなって現れるのです。
他にも、風邪ウイルスが目に入ってしまい、結膜炎を起こして目やにが多く出てしまうこともあります。この場合は目やにだけでなく、充血して赤くなることもありますから、「目やにがいつもより多いかな」と違和感を感じたら、他の症状がないか注意して見るようにしてください。
自宅で様子を見ていいの?病院は?
感染症も多い時期には、病院に行くのもためらわれますよね。病院に行くにも徒歩や電車移動の方も多いと思います。
この暑い中、体調の優れない赤ちゃんを連れて、外を歩くことを考えると、自宅で様子を見ても平気そうならそうしたい、だけど、診てもらった方が安心、だけど・・・と悩んでしまうこともしばしば。
風邪で目やにが出ることは、特別なことではなく、それ自体はよくある症状なので、目やにが出たからといって焦る必要はありません。
食欲もあり発熱していないようなら、冷房をかけすぎない、薄着させすぎないなど悪化させないように心がけながら自宅で様子を見て構いません。ですが本人が元気そうでも、症状が出ているのならお友達にうつしてしまうかも知れませんから、支援センターなどに遊びに行くのは控えましょうね。
ただ、風邪で目やにが出ているということは鼻が詰まっていることが原因でもあります。
呼吸が苦しそうだったり、そのために授乳がうまくできないといったことがあれば病院で診てもらうようにしましょう。
鼻水を吸引してもらったり、お薬を処方してもらうことで症状の改善につながります。
風邪の症状がおさまったのに目やにだけが多く出ている場合は、他の細菌に感染してしまった可能性がありますので、病院を受診してください。
目やにが多く出ているときに注意することは?
目のことですので、少し触るのは怖いかもしれませんが、そのままにしておくのはよくありません。清潔なガーゼを濡らして、優しく拭き取るようにしてください。
また、赤ちゃん自身が掻いてしまったり、目の周りを触ってしまうこともよくあるので、赤ちゃんの手も綺麗にしておくようにしましょう。
手からばい菌が入り込んで結膜炎になることもあります。傷つけないように、こまめに爪を切っておくことも大切です。
また、ガーゼやタオルを家族で共有すると感染してしまう可能性があるので、目やにが出ている期間は同じものを使わないようにしましょう。
まとめ
「プール熱」と呼ばれる夏風邪も目やにや充血といった症状が出るのが特徴です。高熱が出ていた場合は、すぐに病院に行くようにしてください。
普段から手洗いうがいをしっかりと行い予防することが大事です。赤ちゃんも外出した後は手を洗ったり拭いてあげるように習慣づけていきましょうね。
※赤ちゃんの目やにについては以下の記事でも紹介しています。