夏風邪の一種で、小さい子供がかかりやすい手足口病

稀に、大人にも感染することがあります。その確率は0.6%ととても少ないです。

一般的に大人が手足口病にかかると、子供と違って重症化すると言われています。

私の母も、孫から感染したことがあります。熱は続き、口の中の痛みで食事が取れず、苦しい思いした事があるそうです。

 

しかし正しい知識を身につけていれば、手足口病自体の感染を防ぐこともできます。

大人の手足口病に関する治療法や予防法をご紹介します。

 

子供の手足口病に関する記事はこちらを参考にしてください。

子供が手足口病になってしまった!保育園は行ける?~正しく手足口病を理解しよう!

スポンサーリンク

大人はどうやって感染するの?

手足口病の感染経路の多くは3つあります。

  • 直接ウイルスがついた物品に触ったことによる接触感染
  • 咳や鼻水、唾液からかかる飛沫感染
  • うんちなどの排泄物から感染する糞口感染

子供から大人への感染として1番多いのが、糞口感染と言われています。

 

小さい子供や赤ちゃんは、まだオムツをしていますよね。
手足口病に感染している子供のオムツを交換した時、手にうんちがついてしまったり、交換の処理の後の手の洗浄が不十分なままに食品に触ってしまうと、感染しやすくなってしまいます。

 

なので、大人で手足口病にかかるのはオムツ交換をしているパパママが多くなります。
小さい子供や赤ちゃんがいるパパママは、子供が手足口病になったら、自分自身も感染してしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。

 

大人の症状ってどうなの?子供違って重症化しやすいの?

子供の手足口病は手足と口の中の発疹が代表的な症状です。

大人は重症化しやすいということをよく耳にしますがその症状はどういうものなのでしょうか。

一般的には夏風邪の一種と言われているので、感染初期には以下のような症状が多いようです。

  • 咳や鼻水、くしゃみがでる
  • 喉の痛み(咽頭痛)
  • 寒気
  • 筋肉痛や関節痛
  • 発熱


ここまで見ると本当に風邪の症状ですが、感染初期の発熱は微熱程度と言われています。

 

手足口病の代表的な症状が出るのは、この初期症状から約2日~5日後です。

この症状が大人には症状が重症化しやすいと言われています。

 

手のひらや足の裏の発疹が出た後に、口の中に発疹と痛み、倦怠感、発熱が出現します。
この症状が出たことによって、ようやく手足口病だということが分かるでしょう。

大人は口の中の発疹で痛みがひどく、飲食が出来なかったりで脱水症状を引き起こしてしまったりします。
発熱は、子供は大体38℃以下の発熱に対し、大人の手足口病のうちの約30%の人が40℃以上の発熱がでます。

発熱に併せて、頭痛や吐き気、筋肉痛や関節痛がひどくなるという人が出るようです。これが子供と比べて、重症化すると言われる症状です。

では、大人の手足口病には治療法はあるのでしょうか。

スポンサーリンク

治療法はある?

子供の手足口病にはこれといった治療法はありません。大人の手足口病の場合も同じです。

ただ、子供と違って、その様々な症状に対して緩和する治療は出来ます。

まず、発熱に対しては子供と一緒で解熱剤が使われます。
解熱剤で熱の症状が緩和すればそれで良いのですが、高熱が続いて体内の水分が奪われてしまうと脱水症状を引き起こして、命の危険すらあります。
そういった場合、点滴などをすることもあります。

口の中の発疹に対しては、うがい液で口の中を消毒することがありますが、口の中の水疱が潰れてしまったりすると、口内炎になってしまうので、口内炎の治療薬が用いられます。

手足の発疹にかゆみが出ている場合には、じんましんやアレルギー治療薬で主に用いられる抗ヒスタミン薬が用いられます。

私の母が手足口病に感染した時は、口内炎の塗り薬を処方された事で、患部が保護された事で食事が摂れるようになったと喜んでいました。

症状を細かに病院のドクターに伝えてその時の症状に応じた薬を出してもらうと良いでしょう。

 

手足口病、予防ってできる?

1度手足口病になってしまうと、完治したのかがかりづらいです。

なので、なるべくかからないように予防したいですよね。

 

先ほどご紹介した感染経路をちゃんと理解しておけば、予防することは簡単です。

手足口病にかかっている子供のオムツ交換などは素早く行いましょう。
交換したオムツはそのまま捨ててしまうのではなく、新聞紙に包んだ後にビニール袋に入れて捨てるなどしましょう。
汚物を扱う時に、ゴム手袋などを使うのも有効です。

また、オムツ交換をしたら手指は石鹸で必ず洗うようにしましょう。

マスクも効果があると言われています。
職場などで子供が手足口病の同僚などがいれば、マスクを着用するなどしましょう。

 

大人の手足口病を正しく理解しよう

大人の手足口病は、初期症状では風邪とほとんど同じなので、単なる風邪と勘違いして風邪薬を飲んでも症状が良くならなかったり、発疹が増えたり、なかなか厄介な病気ですよね。

でも、ここで説明した通り、正しい知識を持っていれば、重症化しても対処が可能な病気だということが分かります。

ただ、手足口病そのものに対しては、これといった治療法はないので、休養が1番の治療法だと言われています。
子供から病気がうつってしまったら、自分もゆっくり休んで休養を取るようにしましょう。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
「いいね !」 してね。