夏は大人も子供も夏休みに向けて様々な計画を立てていることでしょう。
しかし、熱中症や、脱水症状には十分注意が必要です。
他にも、夏に流行する「ヘルパンギーナ」って知っていますか?
恥ずかしながら、私も子供が産まれるまで知りませんでした。病名だということすら知らなかったのです。
そんな「ヘルパンギーナ」を初めて聞いた方に、その症状をご紹介します。
ヘルパンギーナって?
最初にも書いたように「ヘルパンギーナ」というのは、ひとつの病名です。
どんな病気なのか調べてみたところ、こんな文章が出てきました。
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
引用元:NIID 国立感染症研究所
うーん、少し難しいですね。ウイルスの話は一旦置いておいて、前半部分をわかりやすくまとめると、
「乳幼児が夏にかかりやすい、発熱と水疱瘡のような発疹が口にできることが特徴の夏風邪」
といったところでしょうか。小さい子供は免疫も少なく、発熱だけでもおかあさんはとても心配なのに、さらに発疹も出てしまうなんて不安になりますよね。
そして「乳幼児が夏にかかりやすい」という点も気になりますね。知っておけば、いざというときに少しは落ち着いて対処できるはず。
具体的にどういった症状がでるのかみていきましょう。
どんな症状が出るの?
ヘルパンギーナにかかった場合、特徴的な症状が3つあります。この3つが出たらヘルパンギーナを疑い、かかりつけの医師の診察を受診ましょう。
高熱がでる
突然に、38度~40度の高熱が出ます。子供の体が熱い!と思ったら熱を測り、あとの2つの症状がないか、確かめてみてください。ヘルパンギーナに限らずですが、平熱を知っておくこともとても大切ですね。
口に水疱や口内炎ができる
口・のどに水疱瘡のような小さな発疹がたくさん出来ます。小さい子供だとなかなか口の中を観察することは難しいかもしれませんが、判断するのにとても重要な点ですから、夏に高熱が出たら注意してみてください。
のどに炎症がある
「ウイルス性咽頭炎」の名にある通り、のどに強い痛みが出ます。うまくご飯や飲み物を飲み込めなくなることもあるので、併せて脱水症状を起こすこともあります。せめて飲み物は飲んでもらうようにしないといけません。
潜伏期間は3日から6日と言われ、3日程度で熱は治まるとされています。
「のどが痛い」「口の中がへんだ」と言えない年齢の子供の場合は、不機嫌になったり、食欲が落ちたりと何かしらのサインがあるので、いざという時のために普段からしっかりと様子を把握しておきましょうね。
かかったらどうしたらいいの?
まずは、保育園や学校を休むこと。
ウイルス性ですので、お友達にうつってしまいます。熱がさがっても、のどの痛みがひくまでの4、5日は本人が元気でも休ませるのが無難です。
そして、痛みでごはんが食べられないときでも、離乳食のようなトロトロの飲み込めるものを与えましょう。熱いものはしみてしまって痛いので、冷ましてあげてくださいね。
薬を処方してもらう方が熱もひきますし、痛みをおさえることが出来ますので、医師に診てもらうことをオススメします。外出の際はマスクなどで感染拡大を防ぐことを忘れないように気を付けましょう。
まとめ
「ヘルパンギーナ」について、知ることが出来ましたか?夏風邪の一種ということですが、咳や鼻水はほとんどみられないそうなので、それもひとつの判断材料になりますね。
夏には楽しみも多いですが、病気や事故、気を配らなければならないことも多い季節です。基本中の基本である、手洗いうがいの徹底をして、夏を有意義に過ごしましょう。