七夕は、日本の年中行事である五大節句の一つです。
パッと思い浮かぶのは、桃の節句や端午の節句ではないでしょうか。
桃の節句には、可愛らしいひなあられやちらし寿司、端午の節句には柏餅やちまきといった「行事食」がありますよね。
七夕には、笹を飾って、短冊を吊るしますが、食べ物は何を食べたらいいんでしょうか。
そこで、保育園でもおこなわれている七夕の行事食について紹介します!
七夕の行事食って?
七夕の行事食は千年も前から「そうめん」なんです。行事食という割には意外と身近な食べ物ですよね。
そうめんは「むぎなわ」という、七夕の発祥と同じく中国から伝来したお菓子が元になっています。
元々中国ではその、「むぎなわ」を七夕に食べる習慣があったそうです。
それにはあるお話が深く関わっています。
昔、中国の帝の子が7月7日に亡くなり、鬼となって現れ疫病を流行らせたと言われています。その子の大好物がむぎなわだったため、それをお供えしてみると疫病を鎮めることが出来ました。
そこから中国では7月7日にはむぎなわを食べる、という風習が生まれ、日本に伝わってきたのです。そしてむぎなわが時を経て「そうめん」になったとされています。
疫病を鎮めたことから、そうめんを食べることで病にかからないという意味も含まれているようですよ。
さらには、天の川や、織姫様の機織りの糸に見立てられることから、七夕の行事食になっていったのです。
保育園での七夕の行事食
保育園でも、七夕にはそうめんが出されるところが多いようですが、もちろんただのそうめんではありません。子供達が喜ぶ工夫がなされているんですよ。おうちで作るときにも、ぜひ試してみてくださいね。
- 色つきそうめん
大人でも色つきが入っていると気分があがってしまいませんか?
七夕の短冊は、もともと中国の五行になぞらえて「赤・青・黄・黒・白」の五色とされていました。それに由来してカラフルな麺をいれることもあります。白い淡白な印象のそうめんですが、食べるのが楽しみになりますね。
- お星さまトッピング
そうめんの上に、お野菜やフルーツを星型に切り抜いたものが乗せてあります。そうめんを天の川にみたてているんですね。ちょっとしたひと手間が嬉しいですね。
- カラフルなトッピング
短冊の五色を、野菜などで表す場合もあるようです。最低でも5色は使うので、カラフルになってお皿がにぎやかになります。オクラやトマト、黒には海苔や胡麻を。
保育園のみならず、小学校・中学校でも人気の七夕ゼリーも出されるようです。歴史やしきたりとは違いますが、これを楽しみにしている園児は多いはずです。
- 星型のフルーツ
ゼリーの上には星形にくりぬいたフルーツが乗っています。これもあれもお星さまだ!と子供達は気分が高まりますね。
- クラッシュゼリー
ゼリーを崩してクラッシュゼリーにすると、普段のゼリーと違っているので興味津々です。表面がキラキラして天の川のようになりますよ。
ご自宅で七夕ゼリーを作る際はこちらの記事を参考にしてみてください。
飲み込みやすい大きさで固いので、小さいお子さん注意が必要ですが、お星さまの形をしているので、金平糖をおやつに出すところもあるそうです。
まとめ
家族で食べるご飯ももちろんおいしいですが、お友達や大好きな先生とおしゃべりしながら食べるご飯も格別なはず。きっとニコニコ笑顔で帰ってきてくれます。
七夕に興味をもってくれたら、尚のこと嬉しい成長ですよね。
行事食としてのそうめんですが、本格的に暑くなってくる7月、夏バテで食欲が落ちている体にちょうどいいですね。
七夕にはそうめんで、楽しく美味しく夏を乗り切りましょう!
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