近年の猛暑により、夏には熱中症のニュースが必ず飛び込んできますよね。近所の小学校や中学校でも、毎日外での部活動が行われていて、子供はタフだなと感心するとともに、体調を崩してしまわないかとても心配になります。

大人も、そしてもちろん、まだ自分で歩けないような赤ちゃんにも熱中症の危険はあります。どうして熱中症になるのか、またどんな症状が出るのかみていきましょう。

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熱中症はなぜ起こるの?

人間の体は、体温調節機能が備わっています。暑いときには発汗して、熱を逃がそうとします。

汗が蒸発するときに、汗のもつ熱を空気中にうつしていくことで体温を調節することが出来ます。

ですが、体温より高い気温の中に長時間いると、汗をかいても空気中に熱をうつすことが出来なくなり、体温調節機能が乱れてしまうことがあります。この状態がいわゆる「熱中症」なのです。

そうなると、体に熱がこもってしまうので、体温をさげなければ!と体は懸命に汗をかいてしまって水分塩分が奪われたりするというわけです。それがめまいやけいれんなどといった症状に繋がってきます。

 

室内でも熱中症になってしまうの?

もちろん、直接日光に当たっていなくても、熱中症にはなってしまいます。

特に近頃のニュースでよく話題になっているのが、車中での乳幼児の熱中症です。

チャイルドシートは着脱に少々手間がかかったりしますし、自分で歩けない赤ちゃんの場合はそこからベビーカーに乗せたり、抱っこひもを装着したりと色々用意しなければなりません。

そのことから、「少しの間だけ・・・」「眠っているし・・・」と赤ちゃんをチャイルドシートに乗せたままエンジンを切って車を離れてしまうと、その「少しの間」に熱中症になってしまい、最悪死に至るケースもあります。

同じ子供を持つ親として、熱中症だけの問題ではなく、絶対にやって欲しくない行為です。

もちろん、部屋の中でも起こりうることです。地球にやさしく、節電やエコが推奨されていますが適度にクーラーを使用し、気温が上がりすぎないように注意しましょう。

 

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症状と応急処置

程度の軽いものから、時には重篤な症状となることもあります。

 

初期症状としては、お風呂に入って顔がほてるように顔の皮膚が赤くなっていたり、普段よりもたくさん汗をかいているような状態です。

暑いかな?と見て取れるような状態ですね。この段階で涼しい建物内へ入ったり、水分補給をきちんと行うことが出来れば重篤化は防げるでしょう

 

もう少し症状が悪化すると、顔色がかえって青白くなっていき、汗をかかなくなってきます

さらには手足の冷えも見られる場合があります。体温調節機能が乱れてしまっている状態になります。そして水分補給のために母乳をあげようとしても吐いてしまうような場合もあります。

調子が悪く、泣き出してしまい悪循環となっていくこともあるでしょう。

そうなるとさらに症状は重たくなっていってしまうので、早急に体を冷まして落ち着かせてあげる必要があります。

とはいっても急激な体温低下は危ないので、クーラーの効きすぎていない建物内で、わきの下や首の後ろなどに冷えすぎていない保冷ジェルや冷たいペットボトルをあてるなどしましょう

 

あまりに水分が取れない場合は、脱水症状を起こしてしまう危険がありますので、近くの病院で診てもらうことをオススメします。

意識が朦朧とし、呼びかけに反応しなくなった場合はすぐに救急車を呼んでください。呼吸が速くなったり、発熱してけいれんを起こすこともあります。一刻も早く病院に連れて行き、処置をしてもらいましょう。

 

少しの症状も見逃さないようにして、症状が悪化してしまわないように対処することが非常に重要です。

※赤ちゃんの熱中症を見逃さないように、夏本番!赤ちゃんの熱中症のサインを見逃さないで!の記事も参考にしてみてください。

 

水分補給をこまめにしよう

適温を保つように、といっても公園や道路では難しい話ですよね。

子供とのお出かけのときには適度に休憩をはさむこと、そして汗で流れていく水分と塩分を補給してあげましょう。

もちろん赤ちゃんだけでなく、一緒にいる大人も同じです。熱中症が話題になっている昨今ですから、塩分が摂取できる飴玉なども売っていますよね。

赤ちゃんには白湯や麦茶、あげられる場所であれば母乳でも構いません。ベビー用のイオン飲料も売っていますから、常備しておくといいかもしれません。

 

まとめ

子供は大人よりも体温調節機能がうまく働かない上に、体温が高く汗っかきなので、熱中症になりやすいとも言えます。

体温があがりすぎないように、ベビーカーに保冷シートを付けたり、お出かけルートに休憩時間を組み込むようにしてくださいね。そして、まだ言葉を上手に話せない赤ちゃんには、大人が喉が渇いたと感じるタイミングで、一緒に水分を取ってもらうようにしましょう。

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