おむつを替えるときに赤ちゃんのおしりが赤くなっている、おしりを拭くと痛がる、
日中、何度かおしりを床にこすりつけてかゆがっている、
そんな様子があったら、それはきっとおむつかぶれです。
見るからに痛々しいおむつかぶれは、ひどくならないうちに治しましょう。
今回は赤ちゃんのおむつかぶれの治し方について紹介します。
目次
なぜ、おむつかぶれするの?
おむつかぶれはなぜ起きるのでしょう。
おしっこやうんちの成分や雑菌の刺激、おむつがこすれることや、おしりを拭くときの摩擦が原因でおしりに炎症が起こっているのが「おむつかぶれ」です。
赤ちゃんの肌は薄く、バリア機能が発達していないので、外からの刺激を受けやすく、ダメージにもなりやすいのです。
最初はおしりが赤くなりカサカサし、ポツポツと湿疹のようなものができ、ひどくなると赤くジュクジュクになります。
かゆみと痛みが出るため、赤ちゃんにとっては苦痛です。
見た目はこんな感じです。
出典:まつもと皮フ科クリニック
おむつかぶれのほかにも、赤ちゃんは湿疹や赤みが出がちです。
ほかの皮膚炎と違って、おむつが当たっている部分にだけ赤みや湿疹があるなら、それはおむつかぶれです。
おむつかぶれの治し方
おむつかぶれができてしまったら、まずは赤ちゃんの苦痛を取り去ってあげましょう。
病院で処方された薬や、市販の薬を塗って症状をおさえます。
そして、治ってもまたおむつかぶれにならないように、普段のおむつ替えでも注意が必要です。
気をつけるポイントをいくつかお話しします。
おむつをこまめに替える
おむつかぶれがあるときは、特にこまめにおむつを替えてください。
月齢が低い赤ちゃんは2時間を目安に替えましょう。
ゴシゴシこすらない
赤ちゃんのおしりを拭くときは、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
傷が広がって刺激を受けやすくなるため、悪化するおそれがあります。
水分がたっぷり含まれているおしりふきか、ぬらしたコットンなどで拭いてあげましょう。
洗い流す
優しく拭いても痛がるときはシャワーなどで洗い流してください。
毎回お風呂のシャワーで流したり、洗面台で洗い流すのはなかなか大変です。
もう少し簡単にできる方法を紹介します。
座浴
洗面器にぬるま湯を入れて、赤ちゃんを座らせておしりを洗います。
自分で座れるくらいの赤ちゃんにおすすめの方法です。
手作りウォシュレット
霧吹き、ケチャップなどの空き容器など、水をシュッと出せる形の容器を用意し、よく洗います。
100円ショップで売っているドレッシングボトルは、柔らかい素材でふたもついているのでおすすめです。
その容器にぬるま湯を入れて、おしりにかけて汚れを落とします。
座浴も手作りウォシュレットも、拭くだけよりサッパリするので赤ちゃんも気持ちよさそうです。
暑い季節はうんちのときだけじゃなくて、おしっこのときも洗ってあげると汗も流せてより気持ちがいいですね。
乾かす
おしりを拭いたり洗ったりした後は、よく乾かしてからおむつを当てましょう。
おしりの下に新しいおむつを敷いて、おしりを出したまましばらく寝かせてから。
よく動く月齢の赤ちゃんは、柔らかい布でよく水気をとりましょう。
おむつのなかの湿気で赤ちゃんのおしりがふやけると、刺激をより受けやすくなります。
水気をしっかりとって、サラサラにしてあげてください。
油分で保湿
ベビーオイルやワセリンなど、赤ちゃんの肌に合うものをつけて、おしっことうんちの刺激や肌への摩擦からおしりを守りましょう。
薬を塗る
患部に薄く塗ってください。
保湿と薬はどちらが先でも効果に大差はないと言われています。
※関連記事:おむつかぶれに効く薬は?市販薬を使ってもいいの?
※保湿をするときや薬を塗るとき、塗るものによってはさらにかぶれるおそれもあります。
改善しないようなら塗るものを変えるか、医師に相談してください。
まとめ
自分の手が届かないところがかゆいのは、大人でもかなりの苦痛です。
赤ちゃんが快適に過ごせるように、やさしくこまめにケアをしてあげてくださいね。
※赤ちゃんのおむつかぶれに関する記事は以下でも紹介しています。