子供がアトピーだと、着るものや食べ物に気を使い、かゆみを抑えるためにいろいろ対策をとることもあります。

夏は海水浴のシーズン。アトピーの子供が海に入ると刺激が強くて良くて、あまり良くないんじゃないの?と考えてしまいがちです。

実は海水浴はアトピーにとって良いことも多いんです。どういうことでしょうか?

今回は海水浴とアトピーについて調べてみました。

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海水浴でアトピーが改善されるの?その理由は?

調べてみると、海水浴で改善される根拠がいくつか見つかりました。

①海水で皮膚の黄色ブドウ球菌を殺菌できる

黄色ブドウ球菌という菌は、人間の皮膚に普通にいる細菌ですが、この菌が異常に繁殖するとアトピーのかゆみの原因になります。

黄色ブドウ球菌が悪化の大きな原因ならば、この菌が減少することによって改善が期待できます。

海水は塩分濃度が高いため、細菌は海水のなかで生きていけず、黄色ブドウ球菌も殺菌されて、かゆみも抑えられます。

②海水に含まれるミネラル成分が肌に良い

海水には天然のミネラルが豊富に含まれています。
海に使ってミネラルを肌が吸収することで、アトピーに良い効果が得られます。

③紫外線で免疫が抑制される

アレルギーは、免疫が過剰に反応して起こります。
その免疫を抑制することでアレルギーやアトピーの軽減も期待できるのです。

実際、専門医がおこなう紫外線治療という治療もあります。

紫外線が免疫を抑制するからといって、浴びれば浴びるほどいいというわけではないので、きちんと管理しながらおこなう必要があるのです。

なので、海辺の強い紫外線も浴びすぎないように注意してください。

④精神的にリラックスできる

アトピーが悪化する原因の1つに「ストレス」があります。

かゆみに対するストレス、赤くなった肌を見られることに対するストレス、食べ物を制限している子は、みんなと同じものを食べられないことにストレスを感じることもあるでしょう。

海で遊ぶことで気分が変わり、ストレス解消になりかゆみも抑えられます。

また、海にぷかぷか浮かぶこともかなりのリラックス効果があるので、精神的にもとてもいいですね。

 

ただ、みんなが改善するかというと、そうとも言い切れません。症状が悪化してしまうこともあるようです。

では、悪化するのはどういうときなのでしょうか?

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海水浴でアトピーが悪化するのはどういうとき?

どの治療法でもそうですが、状態や体質によっては合わない場合もあります

先ほど、海水が悪い菌を殺菌することで、アトピーが軽減するとお話ししましたが、
逆に、海水が肌をバリアするための良い菌も殺菌することがあるため、肌の抵抗力が弱まり、アトピーが悪化することがあります

また、かいた傷や血が出ているところ、じゅくじゅくしたところがある状態で海に入ると海水がしみます。
日光を浴びると紫外線のダメージももろに受けることになります。

そのため、皮膚炎が悪化することがあるので、改善させるために海水浴に行くなら肌の状態が比較的いい状態のときに行きましょう。

 

注意することは?

海水浴に行くときは、普段と同じく、熱中症対策が大切です。

水分を充分にとり、あまり長時間日光浴をしないように注意しましょう。

海水や日光は刺激でもありますので、海に入る前と海からあがった後、日光を浴びて少しヒリヒリしたときなどにはスキンケアをしましょう。

肌の状態があまり良くないけど、子供が「どうしても行きたい!」と言ったときや、友だちとの付き合いで海水浴へ行く場合は、傷があるところにワセリンを塗ると海水に触れにくくなります。
また、薄手のパーカーなどを着せて日光から守るといいですね。

 

まとめ

アトピーの改善だけではなく、夏のレジャーとしても楽しい海水浴。

肌の状態が良ければ、海水はけっして肌に悪いものではありません。
肌の状態があまりよくなくて海に入れなくても、潮風や波を感じることでストレスが解消されて楽しい思い出になるといいですね。

※海水浴に関しては以下でも紹介しています。

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