皮膚の弱い赤ちゃんの虫刺されは赤く腫れて痛痒そう!黒く跡になる前に早く治してあげたい!
けれど赤ちゃんにステロイドの薬を塗るのって不安ですよね。なるべく使いたくないと思っている方も多いと思います。
しかし、上手に使用すれば炎症の悪化で起こる二次感染を防ぎ、皮膚トラブルを早く治してくれるのです。
赤ちゃんにステロイド軟膏を使用する際の注意点などを理解して、上手に肌トラブル治してあげましょう。
赤ちゃんにステロイド軟膏は大丈夫?
ステロイドは即効性がある分、副作用が強いイメージがありますよね。
効き目の強さに応じて5段階の強度に分かれており、皮膚炎の度合いや塗る箇所、年齢などによってその強さを使い分ける必要があります。
赤ちゃんにも使える弱いステロイドもありますが、子供は大人に比べて皮膚が薄く、体全体に対する皮膚の表面積の割合も大きいため、ステロイドの影響が強く出やすいです。
ステロイドが効きやすい一方、副作用もより強く出るということです。そのため、赤ちゃんや子供には通常、大人に比べて1ランク下げたステロイド外用薬を使います。
また、赤ちゃんにも使えるといっても、基本的にステロイドの長期間の使用は避け、医師と相談しながらの短期間での使用をおすすめします。
赤ちゃんにも使用できる市販のステロイド軟膏
上記の市販薬にはステロイドが含まれていますが、パッケージにも書いてある通り、赤ちゃんにも使用ができます。かゆみやかぶれ、汗疹などに効く軟膏です。
これに配合されているプレドニゾロンというステロイドは、最も強度ランクの低いものなので、2歳未満の赤ちゃんに良いでしょう。
ステロイドの作用と注意点
ステロイドはアレルギー症状を抑制してくれるので、炎症を抑えて症状の悪化を防ぐ作用があります。
ステロイドを使用する際の注意点は、長期間使用しないこと。
その理由の一つは、長く使い続けることによって皮膚細胞の増殖が抑えられ、皮膚が薄くなってしまうからです。その結果、血管が浮き上がって見えるようになったり、皮膚の免疫力が低下してしまいます。
その他にも、色素脱失や多毛、皮膚の感染症の悪化や誘発などの重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
ステロイドは長期間使用し続けるのではなく、1日2回程度塗って、症状がよくなれば徐々に使用する頻度を少なくしてやめていきましょう。
長期間使用していると、体内でステロイドを作っていた機能(副腎機能といいます)が働く必要がなくなり、低下していきます。その状態で急に使用を止めると体内のステロイドが不足してしまい、とても危険な状態になってしまうのです。そのため、効果が現れて症状が落ち着いてきても、急に使用を止めてはいけません。
特に赤ちゃんにステロイドを使用する場合に、少しでも不安があれば専門医の指示を仰ぎましょう。
皮膚科受診の目安
以下のような症状がみられる場合は、市販薬ではなく皮膚科の受診を受けましょう。
- 傷から汁がでている
細菌に感染している可能性があります。 - 水ぶくれになった
水ぶくれになった場合は、とびひになって全身に広がる危険性があります。
とびひになると、周りの人にもうつるので注意してください。
水ぶくれの場合には、とびひにならないようガーゼで覆うなどして、傷口に直接触れないように気をつけましょう。
まとめ
ステロイド外用薬は、決められた使用量や頻度を守り、使い方さえ間違えなければ赤ちゃんにも使えます。
購入の際には、しっかりと内容の確認をしましょう。
赤ちゃんが初めての虫刺されで皮膚の腫れが心配な方や市販薬を使用するのが心配な方は、皮膚科で専門の医師に診てもらうことをおすすめします。
くれぐれも独自の判断だけで、ステロイドを長期間使用することはしないでくださいね。
※子供の虫除け・虫刺されに関しては以下の記事でも紹介しています。