夏になると気をつけたいのが熱中症です。
熱中症というと、脱水症状やめまい、頭痛や吐き気はよく知られていますが、実は、嘔吐や下痢も熱中症の症状なのです。
今回は、子供の熱中症で下痢が起こる原因やその対処法について紹介します!
熱中症で下痢が起こる原因
熱中症になると体の中の水分と塩分が減ってしまい、血液量も同じく減ってしまいます。そのため、臓器の働きが弱まり、下痢の症状を引き起こすことがあります。
また体内では塩分と水分のバランスが保たれており、塩分が少なくなって水分とのバランスがうまくとれないと、体が余計な水分を対外へ出そうとすることで下痢や嘔吐が起こります。
水分と塩分のバランスと聞くと、熱中症対策で塩飴などが販売されているのも納得ですね!
熱中症で下痢の症状がある場合は、食事をとった後に下痢が起こります。
症状が落ち着くまでに2日~1週間程度かかるので、安静にして体を休ませましょう。
熱中症の下痢の対処法
- 涼しい場所に移動します。
- 服を緩めるなど、体を楽にして熱を外へ逃がすようにしましょう。
- 首・脇の下・太ももの付け根に保冷剤など冷たいものを当てて冷やします。
- 熱中症で下痢症状が起こる場合には、脱水症状になるのを防ぐために吸収率の高い経口補水液などで水分を補給します。
- 体力も低下しているので、胃に負担のない消化の良い食事をとらせましょう。
熱中症対策
熱中症にならないようにするには対策が必要です。普段から気を付けて熱中症を予防しましょう。
日差しを避ける
帽子を嫌がる子もいるでしょうが、帽子は熱中症対策にかなりの効果があるので、夏場に外で遊ぶ際に必ず帽子をかぶらさせましょう。日陰がある場所では、日陰を選んで遊ばせましょう。
体を適度に冷ます
冷たいタオルを首に巻いたり、寝苦しい時には氷枕をするなどして体を適度に冷ますことで、暑い夏も快適に過ごすことが出来ます。
水分補給はこまめに
汗をたくさんかいた時には経口補水液など、塩分が入っているものがおすすめです。
睡眠はしっかりととる
夏になると寝苦しくて寝つきが悪くなったり、途中で暑くて目が覚めてしまったりしますよね。睡眠が足りていないと熱中症にもなりやすいです。
暑くて寝苦しい日はエアコンを使って快適な環境を整え、ゆっくり体を休めて一日の疲れをとりましょう。
バランスの良い食事
偏った食生活では育ち盛りの子供の体力がつきません。丈夫で健康な体作りのためにも、バランスに気を付け1日3食しっかりととりましょう。
適度な運動
無理はいけませんが、日頃から適度な運動をしましょう。
子供は暑さにも負けず元気に遊びますが、親が暑いからと室内ばかりで過ごすのはよくありません。適度に体を動かして夏バテ知らずになりましょう。
温度と湿度を適度に
気温は気にしている人も多いと思いますが、意外と忘れてしまいがちなのが湿度です。
湿度も気温と同じく、高すぎると熱中症になる原因になります。
夏場は室温25℃~28℃、湿度55~65%を目安に調整しましょう。
※関連記事:子供が熱中症かも?症状と対処法、子供の熱中症の特徴と予防について
まとめ
夏になると暑いからと言って冷たいものをたくさんとったり、食欲がないからと言って素麺などの麺類ばかり食べている家庭も多いと思いますが、これでは知らないうちに体が弱って夏バテの原因になります。
夏バテが起こると、もちろん熱中症のリスクも上がります。
また、室内にいるからと言って安心できません。実際のところ室内の熱中症もとても多く報告されているので、猛暑日には迷わずエアコンをつけましょう。また、日頃から水分補給を徹底しましょう(できれば常温の飲み物)。
熱中症の症状が出た場合には適切な対処が必要です。
普段から子供の様子をしっかりとみて、体調の変化にいち早く気づけるようにしてくださいね。