出産後、慣れない授乳で肩こりや腰痛に悩まされたり、抱っこや沐浴で腱鞘炎になったという声をよく耳にします。
そんな時、患部に湿布を貼り痛みを和らげたいと考えるかもしれません。
しかし、授乳中の湿布は赤ちゃんに悪影響があると聞いたことがありませんか?実際のところ、どうなんでしょう。
今回は授乳中の湿布の使用について、赤ちゃんへの影響や注意することを紹介します。
赤ちゃんへの影響はあるの?
湿布は飲み薬と違い、血液に直接成分は入りませんが体外から少量の成分は浸透します。
基本的には授乳中でも貼ることができますが、赤ちゃんに影響のある湿布もあるのでしっかりと成分を確認しなければなりません。
また、赤ちゃんが触れる箇所には使用するのは注意が必要です。
授乳の際に口が当たる胸の下、抱っこの際に赤ちゃんに触れる肩、首などには注意して貼るようにしてください。
授乳中に使用できる湿布
基本的に第1、2類医薬品は副作用や飲み合わせなど注意が必要ですが、第3類医薬品は授乳中でも使用できるとされています。
ドラッグストアなどで購入できる第3類医薬品の湿布をいくつか紹介します。
のびのびサロンシップは第3医薬品に分類されます。
胎児に影響が出る成分は入っていないので安心して使用できます。微香性な点が嬉しいですね。
こちらも第3医薬品に分類されており、授乳中に使用しても問題ないとされています。
臭いもほとんど気にならないので、赤ちゃんが湿布の臭いを嫌がる心配がありません。
授乳中は使用しない方がいい湿布
効果の高い湿布はそれだけ浸透力も強いです。その為、血液にも成分が浸透する量も増え、母乳を通して赤ちゃんに影響が出る可能性があります。
以下の湿布、商品は授乳中は使用を避けましょう。
モーラステープ
厚生労働省からも胎児に影響が出るという発表があるので、授乳中のモーラステープの使用は控えましょう。
フェイタスZ湿布
授乳期の使用不可の説明書きはありませんが、第2類医薬品となるので病院の先生か薬剤師の方に相談して使用を判断してください。
ボルタレンACテープ
ボルタレンには妊娠中や授乳中に使用制限があります。
なので独断で決めずに病院の先生か薬剤師の方に相談するようにしてください。
パテックスフェルビナスター
妊娠中の方の使用はできないとされているので、授乳中にも避けた方が良いでしょう。
湿布の成分に含まれている鎮痛成分のジクロフェナクは吸収性が高く効果は高いですが、その分血液中にも吸収されやすくなる為、授乳中は避けた方が良い湿布になります。
湿布を使用する際に注意すること
湿布を触った後は成分が手についているので、赤ちゃんを触る前にしっかりと手洗いをしましょう。
湿布から血液に入る量はわずかですが長時間貼ることで血中濃度が高くなる可能性があります。長時間使用する際は注意が必要です。
授乳の間隔が空いている場合は、授乳直後に貼ると安心ですね。
まとめ
授乳中には飲み薬にも気をつけなければなりませんが、湿布などの貼る薬も肌から浸透するので注意が必要です。
湿布を使用する際は、授乳中であることをしっかりと伝えて、病院の先生か薬剤師の方に相談して、勧められた湿布を使用するようにしてください。
出産を機に慣れない抱っこや授乳で手首や肩や腰など負担がかかってしまいますが、湿布の長時間の使用や赤ちゃんの触れる部分への使用は避け、注意しながら症状が軽くなるように上手に使ってくださいね。
※授乳に関しては以下でも紹介しています。