子供達の夏休みや秋の紅葉の季節には、家族で山登りを楽しむという方も多いと思います。
ロープウェーで登って見る景色も美しいことに変わりはありませんが、自分の足で登った後に見える景色は、また格別ですよね。
思い出もたくさん出来ることでしょう。
しかし、海には海開きがあるように、山にも「山開き」というものがあります。
山は、いつでも登っていいものではないのでしょうか?
子供との山登りがより楽しくなるポイントなども交えて、ご紹介していきます。
山より海派!のあなたは、海開きとは?子供の水難事故に注意!をチェックしてみてくださいね。
山開きとは?
「山開き」という言葉は聞いたことがあっても、きちんとした意味までも知っていますか?
昔は、登山というのは宗教的な行事で、通常時には禁止され、夏の決まった期間だけ登山することが許されていました。
このことを「山開き」といい、開山祭を行って山の神様をまつって登山の安全を祈ったのです。
一方現代では、スポーツとしての登山の開始時期を「山開き」と呼んでいます。
もちろん期間外でも登れますが、設備が整っていなかったり、気温が低かったりと、危険を伴う恐れが十分にあります。
特に標高の高い山の場合、山頂との気温差が激しく、夏でも真冬のような装備をして登ることもありますよね。
つまり、登る前の山の麓から気温が低ければ、山頂に行くと真冬以上の寒さとなります。とても一般向け、ましてや子供向けではありませんね。
子供と山登りをする時のポイント
歩行が安定してくる3,4歳頃から登ることは出来ますが、無理は禁物です。
緩やかな山であったとしても、同行する保護者が最終的に子供を抱っこやおんぶをする覚悟で挑まなくてはなりません。
一方、子供が少し大きくなってくると危険な場所に行きたがったり、無茶をしたがったりすることもあるでしょう。
親が子供に注意を払うのはもちろんのことですが、親の方が子供に置いて行かれるなんてこともあるかもしれませんね。
それでも家族で出掛けるのは、かけがえのない楽しい時間。より素敵な思い出にするために、服装や持ち物はどういうポイントをおさえればいいでしょうか。
軽くて乾きやすい服装で!基本は重ね着!
まず、絶対条件として、軽いものを着用しましょう。
夏の場合でも、直射日光を防ぎ、汗を吸収するので、薄手の長そでを着用する人も多いようです。
そして歩いているうちに汗をかき、体が冷えないように乾きやすい素材のものを選びましょう。
登っている最中は体が熱くなりますが、休憩などで立ち止っていると急に寒くなることもあります。必ず羽織れるものを持っておくようにしましょう。
フリースやセーターといった厚手のものも用意しておくと安心です。
靴もかなり重要になってきます。
転んでしまったり、靴擦れをしては大変です。子供は少ししか履かないからと言って、大きめのサイズのものを買ったりしないように。足に合っているかどうかきちんと確認してください。
現在はレンタルもあるので、利用してみてくださいね。
服装はもちろん普段着でもいいのですが、専門店でもサイズは豊富にあります。店員さんに相談することも出来るので、不安な方は専門店に行くことをオススメします。
備えあれば憂いなし!
持ち物についてですが、山の中では「アレがない!コレが欲しい!」となってもすぐに買いに行くことは出来ません。山小屋もまだまだ先・・・なんてことにもなり兼ねないので、事前に必要なものを調べてしっかり用意しておきましょう。
まずはザック。ずっと背負って歩くものですので、服や靴と同様に体に合っているかが非常に大切です。
雨対策グッズや、ヘッドライト。また軽食も必須です。特に飲み物は重たいですが、なくてはならないものですので、ここはひとつ、パパに頑張ってもらいましょう。
何かと必要になるビニール袋。タオルやティッシュも忘れてはいけません。
いざという時のために、子供にはホイッスルなど大きな音の出るものを持たせておくのが良いでしょう。
大人がまとめてしまいがちですが、万が一はぐれてしまった時のためにも、健康保険証は個々で持っておく方が安心です。
どうしても落としてしまわないか心配でしたら、名前や年齢のわかるものを身につけておくようにしてくださいね。
まずは山に興味をもつところから!
山登りが得意な子もいるとは思いますが、最初からいきなり山を黙々と登っても、子供は途中で飽きてしまうこともあります。
まずは「登山」ではなく「山で遊ぶ」ということからはじめてみましょう。森やアスレチックで遊ぶのもいいですね。
私自身が中学三年生で富士山に登りましたが、一歩一歩必死に足を進めるフラフラの私を横目に、小学生が数人、眼下に広がる雲を指さしながら楽しそうに登って行ったのを覚えています。
何よりもそういう楽しい気持ちが一番のエネルギーになるんだと感じました。
最初の登山では、ロープウェイで山頂付近まで行き、登った達成感が味わえるものもいいですね。
成功体験を積んでいくことが、家族での楽しい登山に繋がるでしょう。