プールの季節になると頻繁に耳にする水いぼ。
名前は聞いていてもこれがそうかな?とか対処の方法など迷われることがあるかと思います。ここではそれらについて書いていきます。
子供が水いぼになったら?
出典:江副クリニック
中心が乳白色のいぼを水いぼと呼ぶのですが、正式な名称は感染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といいます。
表面につやがあり、潰して中を押し出すと白い粒のようなものが出てきます。いぼは5mmほどの大きさで、中心に凹みがあるのも特徴です。
出典:たんぽぽこどもクリニック
腹、わき腹、わきのした、腕、膝の裏とあらゆる箇所にできますが、痒みも痛みありません。だいたい感染者の8割ほどが10歳以下の子供だと言われています。
水いぼの対処法は?
水いぼができてしまったらどういった対処をすれば良いのでしょうか。
保育園・幼稚園や小学校では集団でプールに入りますが、水から感染することはなく大抵は肌同士が触れ合った、ビート板を共用したといった感じで持ち物の貸し借りによって感染することが大半です。
皮膚の感染症なので皮膚同士が接触したらそこからうつるのですが、免疫力がまだしっかりとついていない低年齢の子供がよりかかりやすく、成長と共に感染しないようになっていきます。
感染しないための対処としては、タオルなどの持ち物の貸し借りをできるだけしないように、プールに入水前はしっかりと塩素消毒されたプールで体を消毒するという対策をします。
夏場は暑いため肌の露出度が増えてきますので感染する機会が増える傾向にあります。
水いぼで学校を休むという必要はありませんが、プールなど集団で肌の露出が必須となる場所では他の子供への感染予防のために入水を控えるように対処します。
水いぼの治療法について
水いぼそのものは数年で免疫力がついてくると自然治癒してしまうことから、治療方法については様々な議論がなされています。かつては非常に痛みを伴う方法、ピンセットで水いぼを取り除くという治療法がなされていましたが、これは水いぼの数がまだ2〜3個という少ない症状の時です。
小さな子供自身が痛みを伴う治療を受けるという意思が確認できないとなかなか難しい治療法とも言えます。
現在では皮膚科によっては麻酔テープを貼る、硝酸銀ペーストを使用して取り除く方法などが挙げられますが、必ず皮膚科医に方法を確認し、子供自身にも説明するようにします。
まとめ
水いぼは年齢が上がってくるにつれて免疫力が強まって感染することがなくなってきますので、あまり神経質になってプールに入れない、外で遊ばせないといったことを子供に強要するよりは感染を予防する意味で手洗いをしっかりする、持ち物の貸し借りを控えるようにする、など感染しないことに意識を向けたほうが子供の心の健康には明るいと言えるでしょう。
免疫力アップのために栄養バランスのとれた食事内容に見直しも気にしてみることも良いでしょう。
暑い夏を時々プールで涼みながら楽しく過ごせるといいですね。
治療はしっかりと継続して根治するようにサポートしてあげましょう。
※水いぼの症状や予防方法については、子供の水いぼ!原因と予防についての記事もご参考ください。