夏は日差しが強く、洗濯もののよく乾く季節ですね。パリッと乾いて、気持ちがいいですよね!
そんな季節ですが、徐々にヘルパンギーナに感染したという人も増えてきます。
ヘルパンギーナは子供の病気だと思いがちですが、連日の暑さにやられ体が弱っていると、ウイルスに負けて大人に感染してしまうことも。
もちろん、子供の看病をしていて感染してしまうこともあります。
大人がかかっても同じ症状なのでしょうか?調べてみました。
子供と大人の症状はどう違う?
子供も大人も、基本的には症状は同じです。
まずは高熱です。
時には突然に40℃近い熱が出て、3日前後続きます。その発熱から、倦怠感や関節痛が感じられることもあるようです。
そして、発疹です。
子供と同じく、口、喉に水疱のような小さいものがいくつか現れます。それが強い喉の痛みをもたらします。唾を飲み込むのすら痛くて辛いレベルです。
ですので、食事や水分補給を避けてしまいがちですが、脱水症状を起こしてしまわないように栄養補給をするようにしてください。固形のものはなかなか難しいでしょうから、スープやゼリー飲料がおすすめです。
子供と違う点は、大人は重症化することがあるということです。
あげたふたつの症状も、子供よりも症状が重くなることがあります。
子供の回復能力に驚かされたことってありませんか?熱を出しても、熱がひけばケロッとして遊んでいたり、朝あったはずの顔にできたひっかき傷が夜にはほとんど治っていたり。
要するに大人と違って発熱後の体力もすぐに回復しますし、喉の炎症も皮膚ですから、子供はあっという間に治ってしまいます。(ごくごく稀に高熱による熱性けいれん、入院治療が必要になってしまう髄膜炎や心筋炎を引き起こしてしまうこともあるようです。)
※ヘルパンギーナの詳しい症状については以下の記事でも紹介しています。
潜伏期間と感染経路は?
潜伏期間は2日から一週間といわれています。
潜伏期間というのはウイルスに感染してから発症するまでの期間なので、自覚症状がなく、すでにまわりにうつしてしまっている可能性もあります。
感染経路としては、会社や街中での感染もないとは言い切れません。ですが、大人の場合は子供の看病中に二次感染することが多いでしょう。お世話をしているときの消毒や手洗いうがいを徹底するようにしてくださいね。
妊娠中にかかったら胎児への影響は?
妊娠初期から後期に、ヘルパンギーナにかかっても、特に赤ちゃんに影響があるという症例はないそうです。一安心ですね。
ところが出産直前の感染だと、赤ちゃんにもウイルスの影響が出てしまうこともあります。子供よりももっともっと免疫力の低い胎児ですから、最悪死に至るケースもあるので、妊婦さんは通常よりも注意が必要です。
しかし、ただでさえ体も重たく気を張る毎日ですから、あまり神経質になりすぎずに、手洗いうがいと健康管理に気を付けるようにしてくださいね。
また、妊娠中や授乳期には薬を飲めないというのも辛い点です。高熱や強い痛みが出ても、それを抑えることが出来ません。赤ちゃんへの影響がほとんどないとされる鎮痛剤もありますが、それゆえに効果が絶大というわけにはいかないのが現状です。
妊娠中にヘルパンギーナにかかった場合は、かかりつけの産婦人科にまずは電話をするようにしてください。内科で他のウイルスをもらってしまうのも避けたいところですが、産婦人科には同様に妊婦さんが多くいますから、いきなり飛び込むのではなく、一報入れて伺う方が良いでしょう。
まとめ
大人は子供よりも土台の免疫力は高く感染しづらいですが、悲しいことに回復力はぐっと落ち込んでしまいます。重症化して、入院に・・なんて考えただけで恐ろしいですね。
親子だけではなく、兄弟での感染にも気を付ける必要があります。ひとりが風邪をひくと家族で順番にダウン・・・なんてことにならないように、しっかり予防しましょうね。