見るもの聞くものすべてが新しい赤ちゃん。楽しいこと、驚くこと、嬉しいこともたくさんありますが、ちょっとしたことでも刺激を受け、体にも変化が出てきます。

成長の面で脳への刺激はとても大切ですが、ママのお腹で守られていた赤ちゃんは、空気中のわずかなウイルスにも反応し、頑張って身を守ろうとしたり、外へ排出しようとして様々な症状が現れます。鼻水やくしゃみ、咳、そして「目やに」もそのひとつです。

今回は、赤ちゃんの目やにが片目だけ出る場合の原因や、対処法についてご紹介していきます。

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目やにが出る原因は?

目やにが出る原因は様々です。

ウイルスや細菌に反応したり、結膜炎にかかっている場合にも目やにの量が増えます。ほこりや花粉による刺激でも目やには分泌されます。

また、あまりイメージがないかもしれませんが、風邪でも出ることがあります。風邪をひくと鼻水が出ますよね。鼻水もウイルスを外に出そうとして出るものなので、ウイルスが含まれています。鼻から涙腺にウイルスがたどりつき、そこからも排出しようと目やにとなって現れるのです。

さらには、逆さまつ毛も目やにの原因のひとつです。まつ毛も異物として認識され、目やにが分泌されます。ちなみに、逆さまつ毛は動くようになって顔の脂肪が引き締まってくる3歳くらいまでには自然に治ることがほとんどだそうです。

 

片目だけの場合、何かの病気?

片目だけ目やにが出る場合、そのときそのときのウイルスや細菌だけが原因ではなく「先天性鼻涙管閉塞」という病気である可能性があります。これは、涙が流れる鼻の奥の管が、塞がったままで生まれてくる先天性の病気のことです。

泣いているときでなくても、人間は目を潤す程度に常に涙が出ています。ですので、鼻の奥の管、鼻涙管が塞がっていると、涙は他の出口を失ってしまい、涙が目に溢れている状態になり、常に泣いているような状態になります。このときに涙だけではなく、目やにが溜まることがあります。これは片目だけに起こることが多くあるので、片目だけに目やにが多く出ている場合にはこの病気が疑われます。

片目だけ目やにが出ている場合、必ず病気というわけではありませんのでひとまず落ち着いて、赤ちゃんの様子を見るようにしてくださいね。

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病院に行った方がいいの?

寝起きなどに少量出ることは多くありますが、黄色っぽかったり粘り気のある場合は、何らかの最近に感染している可能性があるので、一度眼科を受診するようにしましょう。

また、先天性鼻涙管閉塞は1歳までには治るケースがほとんどですが、治療が必要なこともあります。念のために専門医に診てもらうようにしてください。

 

対処方法や治療法は?

病院で診断された場合には、マッサージで開通を促し、自然治癒の手助けをします。

生後半年を過ぎても改善されていかないときには、細い針金を通す手術を行うこともあります、そこからひと月ほど、開通した鼻涙管が塞がってしまわないようにチューブを挿入しておくといったような治療法があります。

自宅では、多く出る涙や目やにを、清潔なガーゼなどでこまめにふきとってあげることです。放っておくとそこから細菌に感染してしまうので、清潔にしておくことが重要です。

鼻涙管閉塞ではなく、目やにはほこりやウイルスが原因であることが多いので、神経質になりすぎる必要はありませんが、空気清浄器などで空気をきれいに保つことも大切です。

処方された目薬も、用法用量を守って正しく扱うようにしましょう。

赤ちゃんが嫌がってしまったときには、赤ちゃんを寝かせた状態で頭を両太ももから膝ではさみ、顎を抑えて点眼してみてください。まつげなどに目薬の先が触れてしまうと雑菌が混入する一因になりますので、赤ちゃんが動いて大変かもしれませんが、気を付けてくださいね。

 

まとめ

赤ちゃんは大人よりも目やにが出やすいですが、目のトラブルのサインかもしれません。小さなサインを見逃さないよう、すぐに気が付けるようにしておきたいですね。

そして鼻涙管閉塞は、赤ちゃんだけの病気ではありません。

鼻炎や結膜炎などが引き金となり、大人の女性が後天的になることもあります。もしママが自分に当てはまることがあれば、そのままにせず、病院に行って診てもらってくださいね。

※赤ちゃんの目やにについては、赤ちゃんに目やにが!病院に行く目安は?小児科でいいの?でも紹介しています。

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