大人と比べて消化器官が未熟な赤ちゃんは、下痢になることもしばしば。
下痢のときは食欲がないことも多いですよね。
下痢だからと言って離乳食を止める必要はありませんが、避けた方がよい食材などはあるので、注意しながら進めていくことが大事です。
今回は赤ちゃんが下痢の時の食事の与え方や、おすすめメニューなどをご紹介します。
目次
おすすめの食材と、注意した方がよい食材
まず、下痢の症状がある時におすすめの食材は下記の通りです。
- りんご
- バナナ
- かぼちゃ
- じゃがいも
- 白身魚
- 繊維の少ない柔らかく煮た野菜(大根、かぶ、ほうれん草、キャベツなど)
- 豆腐、味噌
にんじん、リンゴ、じゃがいもなどにはペクチンが含まれており、整腸作用と消化器系の粘膜を保護してくれる役目があります。胃に優しく消化にも良いので、赤ちゃんが下痢の時でも安心して与えることができます。
回復期には、うどんやおかゆなど、加熱調理した炭水化物類がおすすめです。
続いて、避けた方が良い食材は下記の通りです。
- 繊維の多い野菜類や豆類
- トマトやキュウリなど体を冷やす食材
- バターや揚げ物など脂分の多い食材
- 牛乳やヨーグルトなどの乳製品
- オレンジやみかんなどの柑橘系
体を冷やす食材や、胃にかかる負担の大きい食材は避けるようにします。
回復期に入ったら、少しずつ使う食材のレパートリーを増やしていくと良いでしょう。
食事の与え方とおすすめレシピ
下痢の症状がある時の離乳食の与え方や、レシピをご紹介します。
与え方のポイント
- 脱水が起こるので水分補給はこまめに行いましょう。
- 嫌がる場合には無理にあげなくても大丈夫。体力回復してきたら、ゆっくりと元の食事に戻していきましょう。
- まずは少しの材料から始め、様子を見ながら脂肪の少ないタンパク質→繊維の少ない野菜という順で増やしていきます。
1日5回以上の下痢をしているときのレシピ
下痢の回数が多い時におすすめのレシピを月齢別にご紹介します。
【リンゴとにんじんのおかゆ】
5~6か月頃
- 10倍がゆをすりつぶします
- リンゴを電子レンジで加熱してすりおろします
- にんじんを電子レンジで加熱してすりおろします
- 10倍がゆを大さじ2、リンゴとにんじんを各小さじ1、塩を少し加えて混ぜます
- レンジで1分加熱して完成です
7~8か月頃
- 7倍がゆを作ります
- リンゴをすりおろします
- にんじんをすりおろします
- 7倍がゆをお茶碗八分目と、リンゴとにんじん各小さじ2、みそ小さじ1/8を加えて混ぜます
- レンジで2~3分加熱して完成です
9か月~1歳半頃
- 5倍がゆを作ります
- リンゴをすりおろします
- にんじんをすりおろします
- 5倍がゆを茶碗八分目と、リンゴとにんじん各大さじ1、しょうゆ小さじ1/6を加えて混ぜます
- レンジで3分加熱して完成です
バナナを使ったレシピ
バナナを使った簡単レシピをご紹介します。
- バナナを半分輪切りにします
- 耐熱皿に移してラップをして加熱します
- スプーンなどでつぶして完成です
バナナは固くならない程度に様子を見ながら加熱しましょう。
じゃがいも・白身魚を使ったレシピ
じゃがいもと白身魚を使った簡単レシピをご紹介します。
- 白身魚を茹でます
- じゃがいもの皮をむき芽をとります
- じゃがいもをラップで包み柔らかくなるまで加熱します
- じゃがいもをすりつぶします
- 白身魚をくわえてすりつぶします
- 少しずつ水を加えてトロトロになるまで混ぜて完成です
(水は一度沸騰したお湯を冷ますと、より安心です)
かぼちゃを使ったレシピ
かぼちゃを使った簡単レシピをご紹介します。
- かぼちゃと玉ねぎを細かく切って、柔らかくなるまで煮ます
- ミキサーに入れるか、すり鉢ですりつぶします
- 2に、大さじ2程度とお湯でといたミルクを混ぜ合わせて完成です
下痢の状態に合わせて食事を考えよう
- 下痢がひどい場合には、水分を主にあげましょう。野菜を煮込んだスープなどで栄養をとるとよいでしょう。
- ゆるめの便の場合には、普段あげている離乳食をさらに柔らかくしたものを与えるようにしましょう。
- 少し固形の便が出るようになったら、おかゆやパンがゆ、くたくたに煮込んだうどんなどがおすすめです。
このように便の回数や状態をみて、食事を調節していくと良いでしょう。
まとめ
まだ体も小さい赤ちゃんが下痢をしていると、心配になってしまいますよね。
食欲がなかったり、いつもと違う食事だと、思うように離乳食も進まないかもしれません。そんな時は、無理に食べさせる必要はないので優しく見守りましょう。
一番大事なのは水分補給です。
水分を小まめに与えながら、胃に優しい食材を使ったレシピを心掛け、早めの回復を促してあげましょう