大人でもつらい下痢、赤ちゃんが長い間続いていると心配になりますよね。
長引く原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は赤ちゃんの下痢が長引く原因と対処法について見ていきましょう。
目次
下痢が続く原因には何がある?
それでは下痢の続く原因について見てみましょう。
ロタウイルス
2月~3月にかけてもっとも多く流行する感染症。0~6歳までの子供がかかりやすい胃腸炎です。
白色の便が出るのが特徴で、場合によっては激しい嘔吐や腹痛、発熱を伴います。
感染力が強いので同居の家族にうつらないよう注意が必要です。
通常、症状は2~7日程度で落ち着きます。
細菌性の急性胃腸炎
夏場に多い食中毒の胃腸炎でカンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌などの細菌感染が原因で起こる胃腸炎です。
症状は1週間前後続きます。
二次性乳糖不耐症
ウイルスや細菌によって急性の胃腸炎になると、腸の粘膜が傷つけられてしまいます。その結果、乳糖を分解する酵素が減ってしまい、消化不良や下痢を伴う症状が出ます。
母乳やミルクを飲んだ後に下痢の症状が出るのが特徴です。
難治性下痢症
感染症などが原因ではなく下痢が続く状態のことで、体重増加不良、栄養障害、成長障害があげられます。2、3週間以上の長期にわたり、水のような便が出るのが特徴です。
食物アレルギー
離乳食を開始した後に下痢が始まった場合、食物アレルギーが原因のことがあります。
蕁麻疹が出るとすぐにわかるのですが、下痢の症状だけが出る場合もあるので、アレルギーに気づかずに原因である食材を与え続けてしまい長引くケースがあります。
アレルギーが特に多い食材は、卵・大豆・牛乳です。
病院に行く目安は?
赤ちゃんの機嫌が良く、便が少しゆるい程度であれば様子を見ていれば問題ないと思いますが、下記のような症状が当てはまる場合には早めに病院を受診することをおすすめします。
- 下痢の症状が1週間以上続く
- 水分を取らない、またはとれない
- 高熱がある
- 機嫌が悪い
- ぐったりしている
- 嘔吐がある
- 顔色が悪い
- 便に血が混じっている
- 尿の量が少ない
- 火がついたように泣く
- 水のような下痢が半日以上続く
下痢の際に一番気をつけたいことは脱水です。
唇が渇いていたり、尿が出ていない場合には脱水の可能性が高いので、すぐに病院にいきましょう。
病院を受診する際には、赤ちゃんの便がついたオムツを持参すると良いでしょう。
感染症の場合もあるので、病院での二次感染には気を付けてください。
下痢が続く場合の対処方法と注意点
下痢が続く場合の対処方法や注意点に関しては以下に記載します。
- 基本的に胃腸炎の場合は、特効薬がありません。つまり、下痢を通してウイルスを体内から出し切らなければなりません。脱水症状を起こさないよう、水分や水分を多く含んだ食材をこまめに与えましょう。
- 胃腸が弱っているので、食事の際は消化の良い、胃に優しい食材を使ったメニューにしましょう。(りんご、じゃがいも、豆腐、かぶ、おかゆ、うどんなど)
- 下痢が続く場合は、おむつかぶれに注意しましょう。便の回数が多い場合にはシャワーで優しく洗い流してあげましょう。感染症の場合には、病院など人が集まる場所での二次感染に気をつけましょう。
- 乳糖不耐症と診断された場合には、乳糖が含まれていないミルクに変更するなど、医師の指示に従いましょう。
- オレンジなどの柑橘系の食べ物や乳酸飲料は避けましょう。
また、体を冷やす食材や脂質の多い食材も胃に負担がかかり症状を悪化させる原因となるので、避けるようにします。
※関連記事:赤ちゃんが下痢!食事の与え方や食べ物に関する注意点
まとめ
赤ちゃんの下痢が続いたり、いつもと違う様子で気になる場合には、病院を受診すると安心です。
感染症が原因の下痢の場合、ママやパパへの感染を防ぐためにも、おむつ替えの後はしっかり手洗いをするなどして予防しましょう。
早めに下痢の原因が分かると、悪化を防ぐこともできます。
適切な対処をし、少しでも早くいつもの生活に戻れると良いですね。