子供たちが夜なかなか寝付いてくれないといった悩みを抱えるお母さんは多いのではないでしょうか。

寝ている間に片付けたい家事があったり、一人の時間を過ごしたいとき、いつまでも起きている子供に付き合っていることがストレスに感じたりしますよね。

子供が夜寝ない原因にはどんなことがあるのでしょうか。

また寝つきを早める対処方法はあるのでしょうか。

それらについてまとめてみました。

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子供の睡眠

赤ちゃんの睡眠

生まれてすぐの赤ちゃんは寝たり起きたりを短時間のサイクルで繰り返しています。

お腹がいっぱいになったら寝る、お腹が減ったら起きるなどを2〜3時間おきに繰り返します。

生後3ヶ月を過ぎる頃から徐々に夜にまとめて寝るようになり、その頃から成長は著しくなっていきます。

子供は寝ている間に成長ホルモンが分泌されて大きくなる、といったことが伝えられていますよね。

まさに、「寝る子は育つ」です。

人は寝ている間に成長し、昼間の活動での疲れや思考などをリセットし、生まれ持った『体内時計』を整えています。

それは大人だけでなく、生まれてすぐの赤ちゃんも同じです。

寝ている間、赤ちゃんも夢を見ますし、大人と同じように頭の中の整理整頓と休息をしているのです。

 

子供は体内時計にしたがって寝起きする

人間には体内時計が備わっている、という話は耳にしたことがあるでしょうか。

これは太陽の光を浴びて毎日正常にリセットされていきます。

朝、光を浴びることで、脳が目覚めて活動する時間だということを認識します。

「子供に早く寝なさい!」といっても、なかなか寝ないのは、基本的に0~5歳頃の小さな子供には、次の日何かやらなければいけない、といったやるべきことが頭にないからとも言えます。

「明日は〜〜をするから、そのために早めに寝よう」という意識がないのです。

学童期の子供になると、「翌朝は学校があるから早めに寝よう」といった働きかけは有効になるとも言えます。

 

例えば、海外旅行から戻ってきたら大人は時差ボケでなかなか朝に起きられず辛いものです。

一方、子供にはあまり時差ボケがありません。

子供に時差ボケが少ないのは、そもそも体の中の時計(体内時計)に合わせて寝たり起きたりをしているためで、「もうすぐ飛行機が到着するから起きなくてはいけない」、などという事柄に囚われることがないため、とも言われます。

眠くなれば寝て、満足すれば起きる

子供は単純にこのことを繰り返しているため、時差による睡眠障害を感じることが少ないのです。

 

同じく、時差ボケ解消には太陽の光を浴びることが一番効果的と言われます。

それは先述したように、太陽の光を浴びて体内時計をその場所の時間に合わせて動けるようになるためです。

ここに、子供が早く寝られるヒントがあるように思います。

 

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寝ないのはどうして?

学校へ通う子供たちでも、夏休みになると、夜遅くまで寝なくて困るといった保護者は多いと思います。

ここで、眠れない原因になりそうなものをいくつかあげていきます。

太陽が昇る時間に目覚めて日が沈む時間に眠くなるのは、人が古来から持っている体内時計に従って生きてきたからなのですが、現代では夜も遅い時間まで起きている人が増え、それと同時に子供の就寝時間も遅くなっています。
22時を過ぎてもなかなか就寝しない子供も少なくありません。

遅い時間までテレビを視ている、スマホをいじっている、灯りをいつまでも消さずに点けているといったことを繰り返していると、脳が明るさを感じ、寝る時間であるという認識をしなくなります。

日本では蛍光灯を使っている家庭が多いのですが、蛍光灯は、太陽の光を浴びていると誤解させることも可能なほどの明るさです。

東ヨーロッパでは、昼間に蛍光灯を点けることで太陽の光を浴びたことを頭に認識させる、という冬季うつ病の予防法があるほどです。

 

夜型から朝型へのシフトチェンジ

そもそも朝起きる時間が遅いと夜寝る時間もずれ込むのは当然で、そのサイクルをどこかでリセットしなければ、いつまでたっても夜型の生活スタイルのままです。

早く眠るにはまず、朝の活動時間を早める必要があるのです。

といっても、いきなり昨日まで朝9時に起きていた子供を6時に起こすといった乱暴なやり方ではいけません。

夜更かしした子供を、翌朝、無理矢理起こしたとしても、お昼寝でその眠りを取り戻そうとしてしまいます。

お昼寝をしてしまうと、また夜寝るのが遅くなりますね。

ですので、朝起こす時間は10分ずつ取り戻すのが良いでしょう。

例えば、今朝が9時起床であれば、明日は8時50分というように、10分ずつ繰り上げて早めてやるようにするのです。

 

昼間働いている大人とは違い、子供は特定のことを必ずやらなくてはならない、という意識づけがありません。

そこで、大人が助けてやりながら、昼間の活動を十分にさせることも必要です。

体内時計について触れましたが、人体が太陽の光を浴びてからおよそ14時間後に眠気を感じるという統計があります。

朝6時に起きて太陽の光を浴びると、その14時間後は夜の8時になります。

昼間に紫外線をたくさん浴びると、夜は疲れた、という気持ちになった経験はないでしょうか?

この感覚が、体内時計が正常に働いている証です。

 

寝つきをよくするには?

子供を早く寝かせる工夫としては昼間の活動時間に体を動かす遊びに誘うなどし、十分に活動させるようにします。

保育園に通っているお子さんなら園での生活でしっかり外遊びをしてお昼寝もして帰宅するでしょうから、帰宅後は寝かせないようにします。

子供は我慢して起きておくことができないので、夜の食事の時間帯も見直す工夫も大切です。

帰りの遅いお父さんに合わせて食事やお風呂も遅くなると、そのぶん寝る時間が遅くなってしまいます。

できれば夜は6時〜7時ごろには夕食を用意をして食べさせましょう。

 

また、お風呂もあまり熱いお湯にはせず、ぬるめのお湯にします。そうすることで、副交感神経に働きかけて眠気を誘ってくれるようになります。

 

家の中の照明は、蛍光灯を白熱灯に変えたり、明るさや色味を調整できるLEDに変え、外が暗くなったら家の中の照明も落ち着いた色合いと明るさにしましょう。

夜になってからは、興奮するようなスマホやネットゲームなどは避けましょう。

また子供には、就寝時間の1~2時間前にはスマホやテレビは見せないようにします。

こうすることで、脳に夜なんだと認識させ、寝る準備をさせてあげましょう。

 

寝具は、寝苦しくないような涼しい素材のものにします

真夏はクーラーを使い、寝る時間に合わせて部屋を冷やしておくと良いでしょう。

 

まとめ

早寝早起きは人の体にとって自然なリズムとして備わっています。

日が昇る時間に目覚めて、日が沈む時間に眠ると、自然と心身ともに健康になっていきます。

 

それでも、夜型の人が、早起きをいきなり実行するというのは、大人でも難しいものです。

まずは、少しずつ環境を整えながら、子供の生活リズムを見直してみましょう。

親子で気持ちの良い睡眠をとって、昼間はアクティブに活動して、夏バテしない体づくりをしましょう。

 

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